2022年2月16日

『館歌歌詞変更問題について』(令和3年11月20日近畿修猷会幹事会提出資料)

 


令和3年11月20日開催の近畿修猷会幹事会提出資料  

                                昭和42年卒有志 

1,問題の経緯 

我々修猷館卒業生にとって心のより所である館歌、その2番の歌詞「・・青春の血は玄海の荒き怒濤と沸き立ちて・・」の「玄海」の表記が、昭和42年卒業生が在校中のものとは異なり、いつの間にか「玄界」に変更され今日に至っている問題に付、疑問を提起した。

現在、館歌制定時の原本は不明のままだが、大正十二年に館歌が初めて制定された際の歌詞は「玄海」であったと推定されている。(修猷館200年史196ページ記載)

その後、昭和53年同窓会の応援歌伝承会編纂による「修猷歌集」で「玄海」が「玄界」に変更され、それ以降も「修猷館200年史」では「玄界」が、「修猷館220年史」では「玄海」が使われるなど、出版物により異なった使われ方がされてきている。ただ、学校の公式資料は、平成13年の「学校要紀」からは、「玄界」に統一され、平成14年から卒業アルバムも同様である。同窓会の5年毎発行の同窓会員名簿は平成22年までは「玄海」平成27年から「玄界」である。

2, 考察 

言葉の意味で考察するならば、
玄海=玄界灘のことであり、玄界灘は通常、玄海又は玄洋とも略称される。
玄界=「玄」と「界」の漢字の意味のみを見れば黒く暗い世界、幽界を意味する。
「玄海」は、「玄海国定公園」、「玄海町」、「玄海中学」、「玄海原発」などの使用例も多い。
同様に「玄界」も「玄界島」、新しくは「玄界高校」などの使用例はある。

「…青春の血は『ゲンカイ』の荒き怒涛と湧き立ちて…」の歌詞の意味からすれば、現行歌詞の「玄界」よりは作詞原本に推定の「玄海」の方が妥当であるというのが同期生有志の考えである。

3,これまでの経過

・令和3年1月2日から、昭和42年卒K氏より同窓会、学校に何度か質問メールを送る。
・令和3年5月13日、一九猷会(昭和42卒の同窓会名)会長名で同窓会に質問状を提出。
 「玄界」に変更した理由。その根拠。変更決定の公式記録公開、変更周知徹底の依頼
・令和3年7月15日付同窓会会長名で『昭和53年発行の「修猷歌集」及び「修猷館200年史」を正史と扱う為、歌詞表記されている「玄界」が正当』との高校・同窓会統一見解を回答。
・令和3年9月21日 「一九猷会」会長等が修猷館高校で館長との面談。
 館長の話として、「高校としては「玄海」「玄界」が混在していたため、平成13年から修猷歌集と二百年史の「玄界」に歌詞を統一した。現館長としては、同窓会より要請があれば学校側でも再検討することにやぶさかではない。」旨の話であった。
・令和3年10月6日「一九猷会」会長等が同窓会館で同窓会幹部と面談。追加調査報告説明会
 「歴史伝統伝承委員会の調査では、歌詞の原本、及び玄界へ変更理由も不明のままで公開していないが、公的資料から大正十二年に制定された歌詞は「玄海」であることは十分推測され、今後歌詞変更問題が同窓会会員に広く行き渡り「玄海」に戻すという機運が高まれば、同窓会本部としても一緒に学校側に申請することができる。」との話であった。

館友の皆様に、現行館歌歌詞のあり方を考えていただきたくお知らせ致します。


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